デカ盛りパフェの聖地といえば、観光ガイドやテレビ特番で幾度となく取り上げられてきた老舗喫茶店やフルーツパーラーの存在を外すことはできません。かつてABCテレビの人気バラエティ『なるみ・岡村の過ぎるTV』でも大々的に紹介され、フリー芸人のボニーボニーが挑んだことで知られる大阪の「フルーツパーラーコロンビア」などは、その象徴的な一例です。番組内で披露されたそびえ立つパフェは、スタジオの共演者たちを息をのませ、放送直後から巡礼に訪れるファンが後を絶ちません。
旅行情報メディア「TapTrip」の厳選リポートでも指摘されているように、純喫茶が街の社交場であった時代から受け継がれてきたパフェの DNA は、令和のカフェカルチャーの中でも色褪せるどころか、より洗練されたエンタテインメントへと昇華しています。運ばれてくる瞬間の店内のざわめき、周囲の客が一斉に視線を送るあの独特の緊張感は、現場に居合わせた者だけが体感できる醍醐味です。
「お客様が運ばれてきた器を見て目を見開き、歓声を上げる瞬間が一番の喜びです。ただ大きいだけでなく、最後まで飽きずに食べられるよう、ゼリーの酸味やフルーツの配置には計算を重ねています」と語る老舗店主の言葉どおり、名店と呼ばれる店舗ほど底上げのコーンフレーク頼みにせず、多層的な構造美を追求しています。