日本テレビ入社後の桜井舞さんが配属された社会部記者の日常は、想像を絶する激務でした。特に司法記者クラブや警視庁記者クラブの担当記者は、事件関係者の自宅前で早朝から深夜まで待機する「夜討ち朝駆け」が常態化しており、体力的にも精神的にも極限のタフさが求められます。
「兄がトップアイドルだからといって、甘やかされる空気は現場に一切ありませんでした」と当時を知るキー局デスクは振り返ります。ニュース番組のリポートで画面に登場した際、SNSやネット掲示板では桜井舞さんの顔画像が瞬時に拡散され、「櫻井翔に激似の美女記者」「目元が完全に翔くん」と大きな騒ぎになりました。一般の記者であれば取材に専念できる場面でも、彼女の場合は視聴者やネットユーザーからの視線に晒される二重のプレッシャーを背負っていたのです。
それでも現場での評価が高かった理由は、丁寧な裏取りと関係者への粘り強いアプローチにありました。東京地裁での注目裁判では、何時間も前から傍聴券を求める長蛇の列に自ら並び、判決が下されると法廷から記者室まで全力疾走して速報を打電する。そのひたむきな姿は、週刊誌のゴシップ的な好奇心を跳ね返すだけの実力と矜持に満ちていました。