二口堅治というキャラクターの最大の魅力は、高校3年間を通じた鮮烈な「精神的成熟」のプロセスにあります。登場初期の二口は、対戦相手を露骨に煽り、監督の指示や先輩の小言を軽くいなす典型的な“食えない生意気な後輩”でした。
しかし、インターハイ予選で烏野高校に敗れ、主将の茂庭要、副主将の鎌先靖人、笹谷武仁ら3年生が引退を迎えた瞬間、彼の内面で決定的な地殻変動が起きます。「試合でくらいイイ後輩でいなくちゃな」と強がりながらも、先輩たちの無念と託された想いを痛感した二口は、新主将への就任とともに一気にチームの柱としての自覚を宿しました。
春高予選では、規格外の大型ルーキーセッター・黄金川貫至の暴走に頭を抱えながらも、決して見放さず根気強くリード。かつて自分が手を焼かせた先輩たちの苦労を自ら背負い直す姿は、まさに『ハイキュー!!』屈指のリーダーシップ育成描写として高く評価されています。