旭区の象徴とも言えるのが、関西有数の規模と活気を誇る「千林商店街」である。足を踏み入れた瞬間に飛び込んでくるのは、威勢の良い呼び込みの声と、漂う美味しそうな香りだ。揚げたてのコロッケ、焼き立てのみたらし団子、出汁の効いたたこ焼き、古き良き喫茶店の濃厚なミックスジュースまで、食べ歩き天国としての熱量は圧倒的である。
この活況を支えているのが、地域の経済と交流を力強く牽引する千林商店街振興組合の存在だ。組合では季節ごとのイベント企画だけでなく、キャッシュレス決済の導入や若手店舗の積極的な誘致、観光客でも気軽に散策できる環境整備に注力している。新旧の店舗が共存し、店主と買い物客が笑顔で言葉を交わす景色は、今の都市部では貴重な人間味に満ちあふれている。