本作のもう一つの魅力は、大人の苦い恋愛模様だ。ケイトの元カレであり、報道写真家の尾高由樹(柄本佑)は、ケイトの出生の秘密を最初から知りながら彼女を支え続ける。既婚者であり子供もいる尾高とケイトの間に漂う、言葉にならない空気感や切ない絆は、多くの視聴者を虜にした。
最終回において、二人がどのような決断を下すのかは大きな焦点となった。互いを深く愛しながらも、一線を超えた関係を維持するのではなく、それぞれの人生と責任に向き合うことを選ぶラスト。結ばれることだけがハッピーエンドではないというビターでリアルな結末は、大人のサスペンスドラマとして極めて完成度が高いと評された。