政党の根幹を成す理念の源流を探るうえで、宗教法人「幸福の科学」の創始者である大川隆法氏の存在を抜きにすることはできない。同党が結成された2009年に発表された「幸福実現党立党宣言」は、彼らがなぜ政治・選挙という泥臭い現場へ踏み出したのかを示すドクトリンである。そこには、北朝鮮のミサイル問題や中国の台頭といった安全保障上の危機感、そして日本人の精神的没落への危機感が色濃く反映されていた。
大川氏が示したビジョンは、宗教的価値観をベースにした理想国家の建設だ。この思想は党のすべての運動方針に暗黙の前提として組み込まれている。党首を務める釈量子氏をはじめとする幹部陣は、この立党宣言に刻まれた信念を愚直なまでに守り続け、街頭演説や著書、講演活動を通じて「日本の気概を取り戻す」ための主張を発信し続けている。