ジャスティン・ビーバーがP・ディディのサークルに導入されたきっかけは、彼を発掘したR&B界のスター、アッシャーの存在だった。アッシャー自身もまた、十代の頃にP・ディディの邸宅に住み込みで過ごした過去を持つ。アッシャーはかつてインタビューで「そこは信じられないような場所だった。14歳の少年に見せるべきではないものも目にした」と述懐している。
そのアッシャーの手を経て、今度は若きジャスティンが「P・ディディのブートキャンプ」とも言える環境へ投げ込まれた。高級外車を買い与えられ、大人のパーティーへ連れ回される少年。成功の代償として差し出された時間が、いかに純真な少年の精神を蝕んでいったか。音楽業界における「メンターシップ」という名のもとで行われていた、過剰で不健全な支配関係の実態が解明されつつある。