定期試験や大学入試における「源氏の五十余巻」では、助動詞の識別と敬語の方向性が頻出します。失点を防ぐための重要ポイントを整理しました。
1. 「后の位も何にかはせむ」の品詞分解と文法
・「何にかは」:副詞「何に」+格助詞「に」+係助詞「か(反語)」+係助詞「は」
・「せ」:サ変動詞「す」の未然形
・「む」:推量・反語の助動詞「む」の連体形(係り結び)
※テストでは「現代語訳せよ」「文法的な意味を答えよ」という設問が頻出します。「反語(〜か、いや〜ない)」のニュアンスを明確に訳出することが高得点の条件です。
2. 助動詞「ぬべし」の識別
・「手も震ひぬべし」の「ぬ」は強意の助動詞「ぬ」の終止形、「べし」は推量の助動詞。「きっと〜してしまうに違いない」と訳します。
3. 敬語の識別(主体と客体)
・「取らせ給へり」:最高敬語(尊敬の使役助動詞「す」+尊敬の補助動詞「給ふ」)。贈り主である「伯母」を高めています。
・「奉り給へり」:謙譲語「奉る」+尊敬語「給ふ」。伯母から筆者(または筆者の母)に対する敬意の表現です。