Q1:子犬の歯茎に黒い斑点が出てきましたが、急いで病院へ行くべきですか?
A1:生後半年〜1年未満の子犬で、歯茎の表面がツルツルと平坦であり、本人が元気で痛がる様子がなければ、先天的なメラニン色素沈着の可能性が極めて高いです。メラノーマなどの悪性腫瘍は中高齢(平均9〜11歳)に好発し、子犬での発症は極めて稀です。ただし、斑点が盛り上がっている場合や急速に拡大している場合は、念のためワクチン接種時などに獣医師へ確認してください。
Q2:歯磨き中に歯茎から血が出て黒ずんでいるのは歯周病ですか?
A2:歯周病の進行によって歯肉が慢性炎症を起こし、組織が鬱血・壊死を起こして黒ずんで見えるケースがあります。この場合、歯石の沈着と強い口臭を伴うのが一般的です。ただし、歯茎の腫瘍組織自体が脆くなって出血している可能性も否定できません。出血が続く場合や腫れを伴う場合は、自己判断でブラッシングを続けず、動物病院で歯周ポケット測定やレントゲン検査を受けてください。
Q3:犬の口腔内メラノーマの手術費用や治療費の相場はどれくらいですか?
A3:病期や術式によって大きく変動しますが、術前のCT検査・病理組織検査・下顎や上顎の骨切除手術・入院費を合わせると200,000円〜400,000円前後が一般的な相場です。さらに術後の放射線治療(1クールで200,000円〜400,000円程度)や抗がん剤・分子標的薬・免疫療法を組み合わせると、総額で500,000円〜800,000円を超えるケースも珍しくありません。ペット保険の補償対象となる場合が多いですが、契約内容の事前確認が推奨されます。
Q4:歯茎が黒くても食欲があり元気なら、しばらく様子見で問題ありませんか?
A4:平坦な色素沈着であれば様子見で構いませんが、「食欲があるから安心」とは言い切れません。犬は本能的に痛みや違和感を隠すため、口腔内腫瘍が初期〜中期であっても通常通り食事を平らげることが多々あります。「元気だから大丈夫」と放置し、気づいた時にはリンパ節へ転移していたという事例は後を絶ちません。色だけでなく「膨らみ」「大きさの変化」に注視し、疑わしい変化があれば迷わず受診してください。