驚くべきことに、日本における生チョコレートには法的な厳密ルールが存在する。製菓産業の健全な発達と消費者保護の観点から、公正取引委員会が認定する「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によって、その名称を名乗るための基準が細かく定められているのだ。
具体的には、全重量に対してチョコレート加工品が60%以上、水分の重量が10%以上、かつ生クリームが10%以上含まれているものだけが「生チョコレート」と表示できる。海外から輸入されるトリュフが必ずしもこの水分・生クリーム基準を満たすとは限らないため、「トリュフでありながら生チョコの基準を満たさないもの」や、逆に「生チョコの基準を満たした生チョコトリュフ」という複雑なグラデーションが存在する。