路上に立つ女性たちをここまで追い詰めた決定的な要因として、メディアでも連日報じられた「ホストクラブ売掛金問題」の後遺症が挙げられる。かつて歌舞伎町で横行した過剰な掛け売り(ツケ)に対する自主規制や行政処分が進んだものの、すでに背負ってしまった数百万円から一千万円単位の借金に苦しむ女性たちの救済には至っていない。
同時に、近年の風俗業界を取り巻く構造変化も大きな影を落とす。店舗型風俗店の採用基準の厳格化や、インターネットを通じた無店舗型サービスの過当競争により、安定した収入を得られない女性たちが路上へと流出している。派遣型風俗で稼げなくなった層が、中間マージンを取られず即日現金が手に入る「路上」を最後のセーフティネットとして選んでしまう皮肉な構図がある。
ある夜職関係者はこう明かす。「売掛の規制自体は正しい方向ですが、すでに借金を背負った子たちは返済のために即金を求めて路上に出るしかない。風俗店でも受け皿になれず、結果として最も無防備な形で大久保公園に集まってしまうのです」。借金と生活苦という二重の重圧が、彼女たちを路肩へと駆り立てている。