日本国内で最も頻繁に発生している誤解が、「ウルフギャング・パック」と「ウルフギャング・ステーキハウス(Wolfgang's Steakhouse)」の混同です。ネット上の口コミや知恵袋などでも「パックのステーキ店に行った」「ドレスコードはあるのか」といった混乱した投稿が散見されますが、結論から述べると、両者は名前の頭文字「ウルフギャング(Wolfgang)」が偶然一致しているだけで、資本関係も人的交流もない完全に独立した別ブランドです。
ウルフギャング・パックは、オーストリア出身のスターシェフであるウルフギャング・ヨハネス・パック氏が1982年に米ロサンゼルスで開店した伝説的レストラン「Spago(スパーゴ)」を源流とするカジュアル&ファインダイニングです。新鮮な素材と多文化の調理法を融合させた「カリフォルニア・キュイジーヌ」の祖として知られます。日本でのライセンス運営は、外食最大手の一角であるコロワイドグループ(株式会社レインズインターナショナル等)が手掛けています。
一方のウルフギャング・ステーキハウスは、ニューヨークの老舗ステーキ店「ピータールーガー」で40年間ヘッドウェイターを務めたウルフギャング・ズウィナー氏が2004年に創業した高級プライムステーキ専門店です。専用熟成庫で長期ドライエイジングさせたTボーンステーキを主力とし、日本国内では「カプリチョーザ」などを展開する株式会社WDIがライセンス運営を行っています。両者の詳細な相違点は以下の構造データを見れば一目瞭然です。