日本代表の歴代ストライカーと比較しても、上田綺世選手が放つ異彩は際立っています。最大の武器は、ペナルティエリア内における一瞬の動き出し(オフ・ザ・ボールの質)と、左右両足・頭のどこからでもゴールネットを揺らせるシュート技術の幅広さです。相手DFの視界から消える巧みなポジショニングは、味方がパスを出す前のコンマ数秒で勝負を決めています。
欧州現地のアナリストが特に注目するのが、シュートモーションの驚異的なコンパクトさです。通常のFWが踏み込みを必要とする体勢からでも、予備動作なしに強烈なインステップキックを叩き込めます。相手GKからすれば、足の振りが読めないまま「理不尽な弾道」が飛んでくる感覚に陥ります。
フェイエノールト移籍当初はメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネス選手との激しい定位置争いがあり、限られた出場時間でのアピールを余儀なくされました。しかし、限られたチャンスで結果を残し続けることで、辛口で知られるロッテルダムのサポーターやオランダ大手メディアからも「ピッチに入れば必ず決定機を生み出す真の点取り屋」として強固な信頼を勝ち取りました。