外食・製菓業界が直面している最大の課題が、小豆、小麦粉、砂糖、そして焼き上げに要する光熱費と人件費の急激な上昇です。多くの洋菓子店や和菓子専門店が度重なる値上げや内容量の削減を余儀なくされるなか、御座候も価格改定を実施してきました。しかし、その改定を経てもなお、消費者の間から不満の声がほとんど上がらない極めて稀有な現象が起きています。
御座候値上げの理由を検証すると、単なるコスト転嫁ではなく、品質の根幹である「十勝産エリモ小豆をはじめとする国産原料の契約栽培」と「職人の待遇・育成体制」を守り抜くための誠実な経営判断であることが分かります。公式資料や代表者の過去のメッセージでも、「お客様の毎日の暮らしに寄り添う日常着のようなお菓子」という理念が繰り返し強調されてきました。
無駄なテレビ広告を一切打たず、中間マージンを排除し、店頭での高速回転によって売れ残りを極限までゼロに近づける。この無駄のないサプライチェーンの構築こそが、物価高の波を乗り越えて驚異の価格設定を成立させている最大の企業秘密なのです。