オープニングが「試合開始前の高揚感や跳躍」を象徴するならば、エンディング曲は「試合後の夕暮れ、冷えた身体、そして敗者の静かな悔恨」を担っています。ハイキューED名曲まとめを紐解くと、作中における人間ドラマの深淵が見えてきます。
第1期第1クールEDのNICO Touches the Walls「天地ガエシ」は、跳ねるようなカントリー調のリズムでありながら、「ひっくり返してやる」という不屈のリベンジ精神を泥臭く歌い上げました。続く第2クールED、tacica「LEO」は、影山飛雄という孤独な王様の内面を抉り出した名曲です。かつて仲間を失ったトス、体育館の冷たい空気感、王冠を脱ぎ捨てて真のセッターへと羽化していく孤独と救済が、tacicaの乾いたギターリフと憂いを帯びたボーカルによって痛々しいほど美しく描写されました。
また、第2期第2クールEDのtacica「発熱」、第3期EDのイトヲカシ「マシ・マシ」、そして第4期第1クールEDのCHiCO with HoneyWorks「決戦スピリット」など、各エンディングは「体育館を出た後の日常」を描き続けています。バレーボールという競技は、どんなに激しい試合であっても、ネットを挟んで握手をし、部室へ戻り、部活終わりの肉まんを分け合う日常へと還っていく。心理学でいう「精神的クーリングダウン」と「次の目標への自己再編」を、ED曲は見事な構成力でリスナーに提供しているのです。