親として最も懸念されるのが、産み分けゼリーの危険性や胎児への影響です。結論から言えば、日本国内の主要メーカー(ジュンビー、プレグナント等)が製造するゼリーや、医療機関で処方されるゼリーの主成分は、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸Na、クエン酸、リン酸緩衝液など、生体に無害な食品グレードや化粧品グレードの成分で構成されています。これまでに、ゼリーの使用が直接的な原因となって胎児の奇形率や染色体異常の発生率が上昇したという科学的報告はありません。
ただし、海外製の粗悪な個人輸入品や、成分が明記されていないノーブランド品には十分な警戒が必要です。膣粘膜は経皮吸収率が腕の皮膚の約40倍とも言われる極めて繊細な組織です。衛生管理が不十分な環境で製造された製品や防腐剤が過剰に含まれたゼリーを使用した場合、膣炎や骨盤内感染症を引き起こすリスクが生じます。
流通面に関しては、産み分けゼリーが薬局や市販のドラッグストア(マツモトキヨシ、ウエルシアなど)の店頭に並ぶケースは極めて稀です。多くのドラッグストアチェーンでは潤滑ゼリー(リューブゼリーなど)は取り扱っているものの、性別選別を標榜する製品は倫理的配慮や需要の局所性から店頭陳列されておらず、購入経路は「公式通販サイト」「大手ECモール」あるいは「導入クリニック」に限定されています。
また、産婦人科での産み分け指導やゼリー処方は保険適用外です。2022年4月から一般不妊治療(人工授精)や生殖補助医療(体外受精・顕微授精)の保険適用が開始されましたが、これはあくまで「不妊症の治療」を対象としたものです。特定の性別を選択することは医療上の治療行為とはみなされないため、診察料・指導料・ゼリー代金を含め、すべて自由診療(全額自己負担)となります。