伝統的な男子校でありながら、1990年にいち早く設置された「国際学級」の存在は、攻玉社を他校と決定的に差別化する大きな要因です。海外生活を経験した帰国生を対象とするこの学級は、保護者コミュニティにおいて「攻玉社の国際学級の評判」として極めて高い評価を得ています。
入学当初、国際学級の生徒たちは1クラスに集められ、ネイティブ教員によるハイレベルな取り出し授業や、帰国生特有の背景に配慮した環境で中高生活をスタートさせます。海外生活で培われた自己主張の強さや枠にとらわれない柔軟な思考は、やや控えめで真面目な一般学級の生徒たちに新鮮な刺激を与えます。そして中2または中3の進級段階で一般学級の生徒たちとクラスが再編され、本格的な混ざり合いが始まります。
「最初は帰国生の積極的な発言力やネイティブ特有のノリに圧倒されましたが、英語のディスカッションや行事の準備で協力するうちに、多様な考え方をごく当たり前に受け入れられるようになった」と、ある卒業生は当時を述懐します。英語圏の文化に触れてきた帰国生と、中学受験の難問を突破してきた一般生が互いの得意分野をリスペクトし合う環境。この化学反応こそが、単なるガリ勉に終わらない攻玉社の強固な知的好奇心を育む土壌となっています。