火災が発生した瞬間、スマートフォンを手にした近隣住民や通行人によって、SNS上には膨大な一次情報が投稿されます。「ひたちなか市火事ツイッター」などのキーワードで検索すると、サイレンの音に気付いた直後の戸惑いから、立ち上る噴煙の画像までが生々しく可視化されます。
地域掲示板やSNS上に寄せられた現地のリアルな証言を検証すると、共通する状況が浮かび上がります。
「昭和通りを走っていたら急に焦げ臭いにおいが充満して、前方の上空に真っ黒な煙が見えた。数分後には何台もの消防車がサイレンを鳴らして追い抜いていった」(勝田地区・ドライバーの証言)
「自宅の窓の外が急に騒がしくなり、防災無線が鳴り響いた。那珂湊の港方面からサイレンが絶え間なく聞こえ、近所の人が外に出て様子を窺っていた。煙の方向を見てすぐに貴重品をまとめた」(那珂湊地区・60代住民の証言)
SNSは「ひたちなか市火事リアルタイム」の推移を知る上で速効性を持つ反面、撮影アングルによって「隣の大型店舗が燃えているように見える」「甚大な爆発が起きた」といった誇張や憶測が紛れ込みやすい弱点があります。煙の色が白から黒へ変わったときは不完全燃焼や建材・化学物質への燃え広がりを示唆しますが、現場周辺に野次馬として集まる行為は、消防隊の給水活動や救急搬送の重大な障害となります。