夏の夜空を突き破るかのようにそびえる巨大な山車。ビル7階分に相当する高さ23メートル超、重さ19トンにも及ぶ「五所川原立佞武多」は、一度目にすれば生涯忘れることのできない衝撃を与える。
かつて明治から大正にかけて作られていた巨大な構造物は、電線の敷設に伴い姿を消していた。しかし平成の世に設計図が発見され、地域住民の執念と熱意によって見事な復活を果たした経緯を持つ。威風堂々とした立ち姿と繊細な色使いは、まさに地域の誇る伝統芸能の極致だ。立ち並ぶ電線を取り外せる構造にするなど、街全体がこの祭りのために設計されている点にも驚かされる。