インターネット上の掲示板やSNSでは、時に極端な意見や古いイメージが語られることがあります。大森駅にまつわる代表的な誤解と、現場取材で判明した隠れた盲点を検証します。
誤解1:京浜東北線が人身事故等で止まると「陸の孤島」になる?
これは完全な誤解です。大森駅東口から平坦な道を東へ徒歩約8〜10分歩けば、京急本線の大森海岸駅へ容易にアクセス可能です。大森海岸駅から京急線を利用すれば品川方面や横浜方面へ即座に迂回できます。さらに、大森駅東口のバスロータリーからは、羽田空港直行バスをはじめ、蒲田、大井町、お台場方面への路線バスが高頻度で発着しており、鉄道路線トラブル時の代替交通手段は都内屈指の充実度を誇ります。
誤解2:駅周辺は平坦でどこも自転車移動が楽?
これこそが物件選びにおける最大の盲点です。大森駅の東西では地形が完全に二分されています。東口から海岸方面にかけては完全な平坦地ですが、西口(山王方面)に出るとすぐに急激な上り坂が立ちはだかります。「闇坂(くらやみざか)」や「山王小路」などに代表される高低差はビル数階分に相当し、電動アシスト自転車や徒歩での移動負荷が想定以上にかかります。西口物件を検討する際は、駅から物件までの「高低差」を必ず現地で歩いて確認しなければなりません。
また、北口改札を出てすぐの場所には、日本考古学発祥の地として名高い「大森貝塚遺跡庭園」が広がり、緑豊かな歴史スポットとして親しまれていますが、この一帯も台地の縁に位置するため、起伏に富んだ地形であることを理解しておく必要があります。