パリやミラノのコレクションを見ても、ラグジュアリーブランドによるアプローチは加速する一方だ。かつての「だぼっとしたルーズ感」から一転、現在のトレンドは計算し尽くされたドロップショルダーと、短めの着丈が作り出す「洗練された立体シルエット」へと移行している。
特筆すべきはフードの立ち上がりである。生地の目付け(重さ)とパターニングを徹底的に研究し、ジップを開けていてもフードが後ろに垂れ下がらず、首元に美しいボリュームを維持する設計が主流となった。これにより、ジャケットやコートのインナーとして差し込んだ際にも顔まわりが引き締まり、小顔効果とともに洗練された大人のエレガンスを醸し出す。もはや「だらしない」などという評価を与える隙はどこにもない。