奈良県の観光局と文化庁が共同支援する「古代平城京XR体験イニシアチブ」では、2026年秋から一般公開されるVRコンテンツの中で、彼が開眼の筆を振るう瞬間を超リアルに体験できるようになる。参加者は当時の色鮮やかな東大寺大仏殿に立ち、周囲を響かせる雅楽の音色と、数千人の読経の声の渦の中で式典を疑似体験できる。
開発を手がけたエンジニアは「当時の空間音響や光の反射まで厳密にシミュレーションした。異国の僧侶が大仏に向かい、万感の思いを込めて墨を入れたその熱量が直感的に伝わるはずだ」と胸を張る。この技術は教育現場だけでなく、世界中から訪れるインバウンド観光の超目玉としても大きな期待が寄せられている。