看板に掲げられた「ハイボール50円(税込55円)」という数字は、単なる客引き用の限定キャンペーンではなく、通常営業時間を通じて提供される定常価格です。自動販売機の缶飲料すら160円を超える時代に、ジョッキで供されるアルコールが50円という設定は、一般的な金銭感覚からすれば「鶏ヤロー やばい 理由」として真っ先に疑われるポイントです。
しかし、この価格設定には飲食ビジネスにおける徹底的な計算が働いています。鶏ヤロー ハイボール50円を実現する物理的根拠は、業務用の大容量ウイスキー樽(ペットボトル含む)と専用サーバーによる原価圧縮です。ウイスキーを炭酸水で割るハイボール1杯あたりの液体原価は、極限までスケールメリットを効かせると15円〜25円程度に抑えられます。50円で販売しても液体原価そのものは原価割れ(赤字)を起こしていません。
真の収益エンジンとなっているのが、入店時に必ず発生する鶏ヤロー お通し代 席料の仕組みです。同店では入店すると、席料を兼ねた「お通し」として揚げたてのえびせんべいが提供されます。このお通し代は1人あたり税込418円前後(店舗・時期により微差あり)に設定されています。えびせんはおかわり自由となっているものの、原材料費は極めて安価です。つまり、客が50円ハイボールを3杯だけ飲んで退店したとしても、店側はお通し代を含めて合計約570円を確実に回収できる構造になっています。
さらに、同店では「ワンドリンク・ワンフード制」や時間制(混雑時2時間制)が厳格に運用されています。低価格のドリンクをフックにして客を呼び込み、お通し代で基礎利益を確保したうえで、唐揚げやポテトフライなどの定番フードメニューを注文させることで、最終的な客単価を1,800円〜2,500円程度に着地させる計算です。決して「怪しい酒」を使っているわけではなく、緻密に練り上げられた損益分岐点コントロールの賜物といえます。