旅行予約サイトやSNS、大手口コミプラットフォームに寄せられた数千件のレビューを精査すると、宿泊者の評価は明確な二極化を見せています。現場取材と利用者の声から、滞在の実態を浮き彫りにしていきます。
まず高く評価されているのが、夕食・朝食のバイキング形式とアルコール飲み放題です。夕食バイキングでは、生ビールや地酒、サワー、ハイボールがセルフサービスで飲み放題となり、追加料金を気にせず宴会気分を味わえる点が圧倒的支持を集めています。料理は和洋中の定番メニューに加え、季節ごとのフェア(ズワイガニ食べ放題、金目鯛フェア、ローストビーフなど)が定期的に展開され、「この宿泊料金でここまで飲み食いできれば十分すぎる」という満足の声がSNS上でも目立ちます。
一方で、手厳しい指摘が集中しているのが客室の設備面です。熱海ホテル大野屋の客室は、広々とした10畳以上の純和風客室が多く、窓から相模湾や初島を望むオーシャンビューの部屋も多数存在します。しかし、「畳や壁紙は張り替えられているものの、サッシや水回りの古さは隠せない」「コンセントの数が少なくスマートフォンの充電に苦労した」「空調が一括管理のため微調整が難しい」といった、経年劣化に対する不満が散見されます。
高級旅館のような至れり尽くせりのパーソナルサービスを期待して訪れた層からは「接客があっさりしすぎている」「布団敷きがセルフサービスだった」といった落胆の声が上がる半面、過剰な干渉を嫌う一人旅層やグループ客からは「誰にも気兼ねなくマイペースに過ごせる」と歓迎されており、宿に対する事前の心構えが評価を左右しています。