放送から10年以上が経過した2026年現在においても、検索窓には「アニメ2期 可能性」というサジェストが常に浮上し続けています。しかし、アニメ業界の製作構造およびビジネスデータから冷静に検証すると、テレビアニメ第2期の実現可能性は極めて厳しい(推定10%未満)と判断せざるを得ません。
製作委員会方式における続編制作の判断基準は、主に「映像パッケージ(Blu-ray/DVD)の売上」「配信プラットフォームにおける海外ライツ収益」、そして「原作コミックスの販促効果」の3点です。本作のアニメ版は第1話のバイラルヒットにより原作の重版を劇的に押し上げ、単行本売上を跳ね上がらせるという点において最大の成果を上げました。つまり、出版元である芳文社にとって「アニメ化による原作プロモーション」という至上命題は1期時点で完全に達成されています。
加えて、原作漫画は2020年1月に本編が堂々完結し、スピンオフ『がっこうぐらし! 〜おたより〜』も2021年秋に単行本化されてプロジェクトとしての幕を閉じました。現在新規の原作連載が存在しない状況下で、アニメーション制作会社Lercheや製作出資企業が数億円規模の予算を投じて「聖イシドロス大学編」を映像化する経済的動機を見出すことは極めて困難です。可能性が残されているとすれば、完結周年記念の特別配信OVAや、クラウドファンディングによる短編アニメーション企画といった特殊な形態に限られるでしょう。