パク・ジョンミンが演じたジンテは、天才的なピアノの才能を持つサヴァン症候群の青年です。名優イ・ビョンホンが演じる落ちぶれた元ボクサーの兄・ジョハとの不器用な兄弟愛を描く本作において、ジンテの存在感は作品の成否を分ける極めて重要な鍵でした。
彼は単にピアノを弾くだけでなく、サヴァン症候群の特徴を完璧に体現するため、撮影前に特殊学校へ通いボランティア活動を行いました。生徒たちの目線の配り方、手の独特な動き、歩き方や話し方を徹底的に観察し、繊細なニュアンスを一つひとつ自身の身体へ落とし込んでいったのです。
純真無垢な日常の佇まいと、ひとたびピアノの前に座った瞬間に解き放たれる情熱的なオーラとのギャップは、多くの観客の涙を誘いました。