かつて全国の自治体に乱立したコミュニティセンターは、利用率の低下と老朽化に悩まされてきた。しかし、ここでは全く異なる景色が広がっている。仕掛け人は、行政の委託を受けた民間プロデューサーたちだ。彼らは施設を単なる「貸し館」としてではなく、市民のアイデアを事業化するためのインキュベーションオフィスとして再定義した。
「最初はただの趣味の集まりだった」と語る地元の主婦は、ここで仲間と出会い、現在は規格外野菜を使った子ども食堂を運営するNPOの代表を務める。こうしたスモールステップの起業や活動を支援する相談窓口が常設されており、年間数百件もの新規プロジェクトがここから産声を上げている。