安全にトラブルを解消するための実践的な修理手順をステップ順に解説します。作業前には必ずマイナスドライバーまたは硬貨を用いて止水栓を右(時計回り)に回し、給水を停止させてください。止水栓が固くて回らない場合は、家全体の水道元栓を一時的に閉めて作業を行います。
ステップ1:タンクフタの取り外しとじゃばら管の確認
陶器製のタンクフタを垂直に持ち上げます。手洗い付きタンクの場合、フタの裏側にプラスチック製のじゃばら管や接続ノズルが固定されています。手で触れてみて、ホースが外れていたり、折れ曲がって水流が遮断されていないかを目視確認してください。外れている場合は、カチッと音がするまで差し込むか、ナットを正しく締め直します。
ステップ2:フィルターストレーナーの清掃
給水管とボールタップの接合部、あるいは給水ホースの根元にあるストレーナーを取り出します。多くのモデルではマイナスドライバーや小型レンチでストレーナーユニットを取り外せます。取り外したフィルター網に付着しているサビやゴミを、古い歯ブラシなどを使って水洗いし、元通りにセットします。
ステップ3:ダイヤフラムの交換(TOTO・LIXIL対応)
ボールタップのレバー・浮き玉機構を支えているカバーのナットを反時計回りに緩めて外します。内部から現れる円形の黒いゴムパーツがダイヤフラムです。
- TOTO製タンクの場合:品番「TH405S」などの純正互換ダイヤフラムを用意し、突起の向きを合わせて水平に挿入します。
- LIXIL(INAX)製タンクの場合:品番「PK-TF-10R-L」や「TF-20B」などのマルチ弁を用意し、パッキンの浮きがないよう均等に締め付けます。
カバーを元の位置に戻してネジ留めし、止水栓をゆっくり左(反時計回り)に回して開栓します。レバーを引いて手洗い管から力強く水が吐出されるか、タンク内に適正水位まで溜まった段階で水がピタッと止まるかを確認してください。