観光客向けの店舗が増える一方で、地元住民が日常的に利用していた惣菜店や日用品店が姿を消しつつある。駅の「観光地化」が進むにつれ、市民の足が駅から遠のくというジレンマだ。
この状況に危機感を抱いた地元商店街とJRは、共同で市民向けのイベントを定期開催し始めた。週末に駅前広場で開かれる「小樽市民マルシェ」では、後志(しりべし)地方の新鮮な野菜や海産物が並び、多くの家族連れで賑わう。観光客に依存しすぎる経済は脆い。いかにして地元住民に「自分たちの駅」と感じ続けてもらうか。そのためのコミュニティづくりが、今まさに模索されている。