民間宇宙旅行が一般化しつつある現在、宇宙から地球を眺める富裕層の映像が日常的に流れてくる。皮肉なことに、この「宇宙の日常化」が、逆に懐疑論を生む土壌になっている。映像技術が進化しすぎて、本物の宇宙の映像と、映画の特撮(VFX)の区別がつかなくなっているのだ。
「本物が見える時代」だからこそ、「すべてが偽物に見える」というパラドックス。宇宙船の窓から丸い地球を見たという旅行者の証言すら、「国家や大企業に買収されたサクラだ」と片付けられてしまう。情報が溢れかえった結果、人々は確固たる証拠すらも信じられなくなっている。