後進の育成にかける情熱も並々ならぬものがある。全国の高校生が洋菓子の腕前と創造性を競い合う『スイーツ甲子園』において、シェフは長年にわたり審査員やアドバイザーとして情熱を注ぎ込んできた。未来のパティシエたちが見せるひたむきな努力と涙に寄り添い、厳しくも愛のあるアドバイスを送り続ける姿は印象的だ。
職人の労働環境改善や次代のクリエイターが夢を持てる業界づくりに向け、自らの経験と影響力を惜しみなく還元する姿勢は、業界のリーダーとしての確固たる自覚に基づいている。伝統を守りながらも既得権益に縛られず、新しい才能をフラットに評価するその器の大きさが、若い世代から熱狂的に慕われる理由だ。