谷原章介(1972年7月8日生まれ、神奈川県横浜市出身)のキャリアの幕開けは、1992年、彼が20歳のときに勝ち取った雑誌『MEN'S NON-NO(メンズノンノ)』の専属モデルオーディションでした。当時のメンズノンノといえば、阿部寛や風間トオルといった第1世代に続き、田辺誠一や反町隆史らが誌面を席巻していた男性ファッションカルチャーの黄金期です。
その中でも、谷原章介の放つ空気感は異彩を放っていました。身長183cmという抜群のプロポーションに加え、涼しげな目元、完璧なバランスを誇るフェイスライン、そして育ちの良さを感じさせるノーブルな佇まいは、読者のみならずファッション業界関係者からも絶賛を集めました。当時のスナップや表紙を振り返ると、ストリートカジュアルからモードなハイブランドのスーツまで完璧に着こなす姿が記録されており、まさに「美男子」という言葉を体現する存在でした。
当時のインタビューや関係者の証言によると、本人は単にチヤホヤされるモデル生活に満足することなく、海外コレクションの動向やスタイリングの構造を深く研究するなど、非常にストイックな姿勢で撮影に臨んでいたと伝えられています。このモデル時代に培われた徹底的な身体表現とセルフプロデュース能力が、のちの俳優活動における強固な基盤となりました。