双極性障害二型とは?うつ病との違いや軽躁の特徴と最新治療法

双極性障害二型とは?うつ病との違いや軽躁の特徴と最新治療法

双極性障害二型とは?うつ病との違いや軽躁の特徴と最新治療法とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を整理してお届けします。

精神科や心療内科の臨床現場において、長年「難治性うつ病」として加療されていた患者が、実は双極性障害二型であったと判明する事例は極めて頻繁に見られます。両者の間には、脳内の神経伝達メカニズムおよび根本的な治療アプローチにおいて決定的な断絶が存在します。

厚生労働省の患者調査や精神医学会の臨床統計によれば、生涯有病率は双極性障害全体で約1〜2%とされ、そのうち二型は一型よりも発症頻度が高いと考えられています。二型の患者が医療機関を受診する動機のほぼ100%は「耐えがたいうつ状態」のときです。一方で、軽躁期には「仕事がはかどる」「社交的になれる」とポジティブに捉えてしまうため、問診時に医師へ自ら過去の好調期を申告しません。これが、双極性障害二型本人無自覚という特有の診断難度を生み出しています。

うつ病との違い見分け方として最大の分岐点となるのは、以下の2点です。第1に、「過去に少なくとも1度、数日間続く軽躁エピソード(普段とは明らかに違う活気や浪費、過活動)があったか」。第2に、「抗うつ薬(SSRIやSNRIなど)を単体で服用した際、急激に気分がハイになったりイライラが爆発したりする躁転現象が起きていないか」という点です。抗うつ薬単体による治療は、双極症の病状をかえって不安定化させる恐れがあるため、早期の正確な鑑別が不可欠となります。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。