細木かおりさんと夫の馴れ初めは、現代の一般的な恋愛結婚の尺度では測れない、極めてドラマチックな運命に満ちています。二人の縁を結んだのは、他ならぬ伯母(後の養母)である細木数子さんでした。
自著やインタビュー記事の回顧録によると、細木数子さんはかおりさんが中学生の頃から「あんたは早く結婚しなさい」「私の目に狂いはない」と口癖のように語り、将来の伴侶候補を自ら探していたといいます。そして、かおりさんが短大生だった19歳の時、数子さんが「この人しかいない」と太鼓判を押してセッティングしたのが、当時21歳だった現在の夫とのお見合いでした。
驚くべきは、その交際スピードです。初対面のお見合いを終え、2回目のデートから帰宅した直後、細木数子さんから「あんた、あの人と結婚しなさい」と迫られたと本人が明かしています。かおりさん自身、当時の心境について自著『母・細木数子から受け継いだ幸福論』のなかで次のように振り返っています。
「まだ19歳で、普通の恋愛や学生生活を楽しみたかった。当時は叔母の言葉が絶対で、逆らうことなど考えられず、頭が真っ白になった」
当初は戸惑いと反発心を抱えていたものの、実際に言葉を交わすなかで、相手男性の飾らない誠実さと深い優しさに触れ、結婚を決意。1998年、かおりさんが大学在学中の19歳という若さで電撃お見合い結婚を果たすことになりました。周囲からは早すぎる決断を心配する声もありましたが、結果として数子さんの人間観察眼の確かさを証明する形となりました。