平日の夕食準備を効率化するために不可欠なのが、用途を見越した油揚げのカット冷凍保存法です。買ってきたパックのまま冷凍庫へ放り込んでしまうと、使う際に1枚丸ごと解凍しなければならず、再冷凍による著しい味の劣化を招きます。
基本手順は、ペーパータオルで表面の浮き出た油を軽く抑えた後、まな板の上で短冊切り(1cm幅)やスクエア切り(2cm角)など、普段の料理に合わせた形状に切り分けるだけです。切った油揚げは、厚手のフリーザーバッグに重ならないよう平らに並べ、空気を徹底的に抜き取って密閉します。金属製トレーの上に載せて冷凍庫に入れると、急速冷凍に近い環境を作り出せます。
調理における最大の鉄則は、自然解凍や電子レンジ解凍を一切行わないことです。冷凍油揚げの解凍方法として解凍を待ってしまうと、内部からドリップ(水分と旨味)が流出し、縮んでへたり込んでしまいます。油揚げ冷凍そのまま調理のコツは、凍ったブロックを手で軽くほぐし、グラグラと沸き立つ鍋に直接投入することです。
特に冷凍油揚げ味噌汁の使い方としては、具材に火が通り、火を止めて味噌を溶き入れる直前のタイミングで凍ったまま投入するのがベストです。熱々の出汁に触れた瞬間に一気に熱が通り、出汁の旨味をスポンジのように吸い込んでふっくらと膨らみ、油抜きなしでも全く脂っこさを感じさせない上品な仕上がりを実現できます。