ふかづめ竜子というキャラクターが真価を発揮するのは、野原しんのすけと接触した瞬間です。竜子たちは街の不良として恐れられようと決めポーズを取り、気合の入った名乗り口上を放ちますが、5歳児のしんのすけには一切通用しません。しんのすけは彼女たちを「面白いお笑い芸人」「お笑いの師匠」と勘違いし、竜子を「師匠!」と呼び慕い始めます。
この認識の致命的なズレが、毎回極上のコメディを生み出します。威厳を保とうとする竜子に対し、しんのすけの無邪気なボケが炸裂し、最終的に竜子がキレのあるツッコミを入れて周囲から「プロのお笑いコンビ」と拍手喝采を浴びてしまうのが黄金パターンです。
特に視聴者の間で神回として語り継がれるのが、数々のふかづめ竜子のアルバイト回です。竜子は実家からの小遣いに頼らず自立するため、ファミリーレストランのウェイトレス、ファストフード店、着ぐるみショーの演者、ラーメン屋など、多彩な職種で真面目に働いています。しかし、そこに必ずしんのすけが現れ、業務を邪魔されたり勘違いした客に巻き込まれたりして悪戦苦闘します。
それでも竜子は決してしんのすけを邪険に突き放すことはなく、彼が迷子になれば自分のバイトを投げ打ってでも保護し、危険な目に遭いそうになれば体を張って守り抜きます。この不器用ながら深い愛情としんのすけへの面倒見の良さに、SNSやファンコミュニティでは「春日部で最も嫁にしたいキャラクター」「ツンデレの最高峰」という声が絶えません。