SNSやネット掲示板では「激務で割に合わない」という嘆きが流れる一方で、医療ソーシャルワーカーのやりがいに関するネットの反応には、他の職種では絶対に得られない魂の通った声が溢れています。
ある総合病院に勤務する30代女性MSWがSNS上で投稿した手記は、多くの医療関係者の共感を呼びました。
「脳出血で半身麻痺が残り、『もう死んだ方がましだ』と自暴自棄になっていた60代の男性患者さん。ご家族もパニックで相談室で泣き崩れていました。数カ月間、障害福祉サービスの手続きや住宅改修の手配、復職支援のプランを泥臭く一つずつ整えました。退院の日に、車椅子から立ち上がった男性が深々と頭を下げ、『あなたがいなかったら、我が家は崩壊していました。生きててよかった』と涙を流された瞬間、これまでの徹夜やカルテ業務の疲れがすべて吹き飛びました」。
このように、人生最大の危機に瀕した他者の「生き直しの伴走者」になれることこそ、MSWの最大の魅力です。しかし、その感動の裏側で、患者の悲惨な境遇に感情移入しすぎて夜も眠れなくなる「共感疲労」に倒れていく若手も後を絶ちません。やりがいという美名が、時に自己犠牲を正当化するトラップに転化してしまうリスクを内包しています。