世界三大夜景は日本だけ?誰が決めた真相と新三大夜景の決定版

世界三大夜景は日本だけ?誰が決めた真相と新三大夜景の決定版

世界三大夜景は日本だけ?誰が決めた真相と新三大夜景の決定版の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。

結論から明かすと、「世界三大夜景=函館・香港・ナポリ」という枠組みは、国際連合や世界観光機関(UN Tourism)といった国際公認組織が決めたものではありません。欧米の旅行ガイドブックや英語圏のメディアを調査しても、「The Three Great Night Views of the World」といった単語でこの3都市が固定して紹介される例はほぼ皆無です。現地の観光関係者への取材や証言においても、「日本人の観光客から言われて初めて知った」という回答が大多数を占めます。

では、一体誰がこの3都市を選び、定着させたのでしょうか。観光文化論や当時の広告資料を検証すると、発端は1960年代から1970年代の日本の高度経済成長期にまで遡ります。当時、JTBの前身である日本交通公社をはじめとする旅行代理店や航空会社が、海外旅行の自由化(1964年)に伴ってパッケージツアーの販促に乗り出しました。その際、日本人観光客を引きつけるキラーワードとして創出されたのが「世界三大〇〇」という権威付けの手法です。

日本には古くから「日本三景」や「日本三名園」など、物事を3つに括って価値を高める文化土壌が存在します。広告代理店や旅行プロモーションの現場で、海外旅行のステータスシンボルとして「東洋の真珠」と称された香港、南イタリアの陽光と港を象徴するナポリ、そして国内で圧倒的な知名度を誇っていた函館を組み合わせたキャッチコピーが考案され、テレビの旅行番組やガイドブックを通じて国民的常識として定着していったのが真相です。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。