物語の舞台となる青島製作所は、年商数百億円規模の中堅電子部品メーカーです。創業者である青島毅(山﨑努)から経営のバトンを託された細川充(唐沢寿明)は、リーマンショック後の景気後退やメインバンクである白水銀行からの融資打ち切り通告、そして宿敵であるライバル企業・イツワ電器による執拗な敵対的買収の罠に直面します。年間3億円の維持費がかかる社会人野球部の廃部をめぐり、社内はコストカットを迫る合理主義と、創業以来の誇りを重んじる現場主義の間で激しい摩擦に揺れ動きました。
ルーズベルトゲームのあらすじと結末を大きく動かしたのは、技術者たちの執念と、製造部の契約社員から野球部へ奇跡の入部を果たした天才投手・沖原和也(工藤阿須加)の存在でした。最終回のネタバレとなる核心は、イツワ電器との最終決戦に集約されます。青島製作所は、東洋カメラが公募した次世代新型イメージセンサーのコンペにおいて、イツワ電器の低価格攻勢と特許訴訟の圧力を、圧倒的な技術性能と品質で完膚なきまでに打ち破ります。イツワ電器への内通が疑われていた専務の笹井(江口洋介)が、実は水面下で会社の尊厳を守るために巧妙な罠を仕掛けていた事実が明かされるシーンは、視聴者に強烈な爽快感を与えました。
並行して行われた都市対抗野球の東京都代表決定戦では、宿敵・イツワ電器野球部と死闘を展開します。肩の痛みを抱えながら魂の投球を続ける沖原と、仲間たちの意地が実を結び、迎えた9回裏。奇跡的な猛攻によってスコアはタイトルが示す通りの「8対7」となり、サヨナラ勝ちで全国大会への切符を掴み取りました。ビジネスとスポーツの両面で理不尽を跳ね返した青島製作所は、誇り高き独立を守り抜いて幕を閉じます。