日本には二大通信社として「共同通信」と「時事通信」が存在しますが、両者は戦前の「同盟通信社」をルーツとする兄弟関係にあります。終戦後の1945年11月、GHQの意向などを受けて解体・分割されたことで誕生しました。両者には明確な住み分けと構造の違いが存在します。
最も大きな違いは、組織形態と主要ターゲットです。共同通信が地方紙やNHKなどの加盟社を支える非営利の一般社団法人であるのに対し、時事通信社は「株式会社」として発足しました。
共同通信は総合報道の網羅性で圧倒的な規模を誇り、世界各地の支局網も強固です。一方の時事通信は、経済指標や専門的な行政情報端末の提供など、ビジネスパーソンや官公庁実務に直結するクローズドな情報配信で独自色を打ち出しています。