物語の終盤、実父チョン・ボンワンの執念は狂気へと達します。ボンワンはカン家の身分偽造を告発して家族を破滅に追い込もうとし、さらには義父サンドゥを刃物で襲撃して重傷を負わせます。しかし、自らの歪んだ支配が二度と通用しないことを悟ったボンワンは、自ら命を絶つという凄惨な結末を迎えます。
遺された家族には、長年偽ってきた「身分偽造の罪」に対する現実の法闘争が待ち受けていました。検察の取り調べに対し、ボゴルやウハク、そして両親は逃げることなく真実を証言します。家庭内暴力から生き延びるためのやむを得ない選択であった情状が認められ、裁判所は家族に対して執行猶予付きの判決を下しました。彼らは前科という傷を背負いながらも、他人の戸籍を捨て、初めて自分たち自身の本名を取り戻して堂々と陽の当たる場所へ踏み出したのです。
一方のモクハは、恩人であるユン・ランジュの献身的なプロデュースと、ボゴルたちの後押しを受け、念願のソロ歌手として正式デビューを果たします。発売した楽曲は見事に音楽チャートを駆け上がり、憧れだった音楽番組で1位を獲得。華やかなステージの上から、客席で涙を流す家族と、微笑みかけるボゴル(ギホ)を見つめるモクハの姿で物語は幕を閉じます。
15年間の空白と苦難は消え去ることはないけれど、諦めずに歌い続ければ必ず光は届く――。すべての伏線が温かく回収されたこの結末は、多くの視聴者に深い充足感と救いを与えました。