突発的な高速道路事故において、多くの一般ドライバーが陥りがちな重大な誤解が存在します。ネット上で流布されやすい短絡的なアドバイスを鵜呑みにすることは、自らの生命や行程を深刻な危機に晒しかねません。
第一の誤解は、「事故で行列ができているなら、手前の非常口やインター道からバックして出られるのではないか」という危険な錯覚です。パトカーや道路公団の誘導車による明示的な指示がない限り、本線上での逆走やUターンは道路交通法違反であるばかりか、緊急車両の進入路を決定的に塞ぐ重大な妨害行為となります。
第二の盲点は、トンネル内での立ち往生時における換気とエンジンの取り扱いです。「寒い・暑いからアイドリングを続けエアコンを回す」行為は、消火活動や排煙システムが作動しているトンネル内では、一酸化炭素中毒や周辺の火災感知器への誤作動トリガーとなり得ます。万が一トンネル内で煙や異臭を認めた場合、キーを付けたまま(あるいはスマートキーを車内に残したまま)速やかに徒歩で非常口標識へ向けて避難することが、命を守る鉄則として定められています。