『柱稽古編』の企画発表時、アニメファンの間で最大の関心事となったのが「全何話構成になるのか」という点でした。原作における柱稽古のエピソードはコミックス15巻中盤から16巻前半までのわずか9話分であり、通常のアニメ制作のペースであれば3話から4話程度で消化できる分量だったからです。
しかし、制作を手掛けたufotableは、原作の行間に潜む隊士たちの心情や日々の鍛錬風景、そして柱同士の人間関係を丁寧に掘り起こしました。第1話「鬼舞辻󠄀無惨を倒すために」では風柱・不死川実弥と蛇柱・伊黒小芭内による潜入任務のアクションシーンを冒頭に追加。さらに水柱・冨岡義勇の過去の葛藤や、岩柱・悲鳴嶼行冥の過酷な修行プロセスにオリジナルエピソードを織り交ぜることで、各柱のキャラクター造形を飛躍的に際立たせました。
結果として全8話という短めの尺でありながら、クライマックスである第7話「岩柱・悲鳴嶼行冥」(40分枠)と最終第8話「柱・結集」(60分枠)において、産屋敷邸の爆破から鬼舞辻󠄀無惨との激突、そして無限城への落下という怒涛の展開を劇場映画クオリティの作画と音響で映像化。視聴者に「1話たりとも無駄のない極限の密度」を体感させる構成を完成させました。