「冷感ラグを敷けば冷房の設定温度を下げられる」という言説が一部で散見されますが、これは物理的な誤解です。接触冷感素材は周囲の空気温度に依存するため、室温が30度を超えている部屋では繊維自体が暖められ、冷感効果を発揮できません。室温をエアコンで26〜28度に設定し、空気を循環させて初めて生地が放熱され、触れた瞬間の冷たさが回復します。
衛生面における最大の盲点は「ダニと皮脂汚れの繁殖スピード」です。高温多湿な日本の夏場、敷物内部のダニ増殖率は冬場の約3倍に達します。素足で直接歩き、寝汗が染み込む敷物には、抗菌防臭・防ダニ加工の夏用カーペットを選ぶことがアレルギー予防の観点からも極めて重要です。
天然素材であるい草や竹ラグについては、「水拭きしてしまってカビを生やした」という失敗事例が頻発しています。天然素材は水分を急速に吸い込む性質があるため、お手入れは乾拭きまたは固く絞った布での拭き取りに留め、定期的に陰干しを行って湿気を逃がす管理が求められます。