1975年、長崎県生まれの佐藤青南は、國學院大学文学部哲学科を卒業後、音楽活動などを経て執筆の道へと進みました。その才能が一躍脚光を浴びたのは2010年、第9回『このミステリーがすごい!』大賞にて『ある少女に君がくれたもの』が優秀賞を受賞した瞬間です。翌2011年、同作を改題した『あるよるのさがしもの』で鮮烈な作家デビューを果たしました。
デビュー当初から人間の心の機微や割り切れない感情をすくい取る筆力には定評がありましたが、その名を不動のものにしたのが2012年に始動した心理ミステリー小説の金字塔『行動心理捜査官・楯岡絵麻』シリーズです。綿密な心理学の知見に裏打ちされたロジックと、エンタメ性の高いキャラクター造形が見事に融合し、多くのミステリーファンを唸らせました。
その後も警察小説、消防士をテーマにしたお仕事小説、軽妙な安楽椅子探偵ものなど、枠にとらわれない旺盛な執筆活動を展開。読者を飽きさせない巧みなプロット構成とスピード感あふれる文体で、文庫市場を中心に確固たるポジションを築いています。