エントランスをくぐると、公衆トイレ特有の生活臭は一切なく、上質なアロマの微香とグランドピアノの柔らかな調べが耳に飛び込んできます。SNSやメディアで度々取り上げられる内部写真の通り、そこは公共施設というより超高級ホテルのメインロビーそのものです。
中央ホールに堂々と鎮座するのは、河合楽器(KAWAI)特注仕様のクリスタル自動演奏ピアノ。透明なアクリルボディの鍵盤がひとりでに動き、クラシックの名曲を絶え間なく奏でています。さらに通路の壁面を飾るのは、佐賀の熟練職人が一枚ずつ焼き上げた壮麗な特注陶板レリーフ(陶板画)です。四季折々の大任町の自然や草花が陶器特有の光沢と立体感で描かれ、来訪者の目を奪います。
男子トイレ・女子トイレの各ブースも木目調の洗練されたパネルで統一され、巨大なガラス窓の外には整えられた情緒ある日本庭園が広がります。化粧直しを行うパウダールームや授乳室、身障者用導線に至るまでバリアフリー設計が徹底されており、専門スタッフが常駐に近い頻度で清掃を実施。10年以上が経過した現場でも、水回り特有の黒ずみや傷みはほとんど見受けられず、新築同様のコンディションが厳格に守られています。