診察室において獣医師が真っ先に確認するのが、「それは震え(シバリング・振戦)でしたか? それとも痙攣(発作)でしたか?」という問診です。この2つは病理的機序が根本から異なり、治療の緊急度も大きく分かれます。
最大の違いは「意識の有無」と「刺激に対する反応性」にあります。
もし愛犬が横倒しになって手足を突っ張り、呼びかけに応じない痙攣を起こした場合は、絶対に口の中に手を入れてはいけません。噛まれて大怪我をする危険があるだけでなく、気道を塞ぐ原因になります。
発作発生時は、まず周囲にある硬い家具を遠ざけて安全を確保し、「発作が始まった正確な時刻を計測する」「スマートフォンで動画を撮影する」ことが最優先です。発作が5分以上持続する「重積状態」、または意識が戻らないまま連続して発作が起きる場合は、脳に不可逆的なダメージが残るため、直ちに夜間救急動物病院へ搬送してください。