タウンズヴィルで巻き起こる事件の数々は、個性豊かなヴィランたちの存在なくして語れません。原作者クレイグ・マクラッケンが意図した世界観は、クラシックなアメリカン・コミックスへのオマージュでありながら、徹底したナンセンス・コメディとダークなサイコスリラーの融合でした。
作品に登場する敵キャラクターは、その動機や行動原理によって大きく3つのカテゴリーに大別されます。第1に、都市征服やガールズの抹殺を本気で企む「宿敵型」(モジョ・ジョジョ、カレ、ラウディラフボーイズ)。第2に、偏執的なエゴイズムや個人的執着から暴走する「エゴイスト型」(ファジー・ラムキンス、プリンセス・モアバックス、セデューサ)。そして第3に、どこか憎めない日常的トラブルメーカーである「小悪党・ギャグ型」(ギャングリーン・ギャング、アメーバ・ボーイズ)です。
時に彼らは、シーズン3の通算第38話「ビートオールズに会いたい(Meet the Beat-Alls)」のように、ザ・ビートルズの歴史をパロディ化した悪の連合軍「ザ・ビートォールズ」を結成し、ガールズを壊滅寸前に追い込むなど、単なる一話完結の悪役に留まらない重層的な物語を生み出してきました。