沖縄のリゾートホテルが集う西海岸エリアにおいて、朝食の選択肢はホテルのビュッフェが主流でした。その中で、あえて外部のダイナーへ足を運ばせる強い動機を生み出したのがパニラニです。パニラニの待ち時間と混雑状況を定点観測すると、平日であってもオープン前の6時40分頃には20名以上の列が形成され、ゴールデンウィークや夏休みなどの繁忙期には7時の開店時点で50名を超える長蛇の列になるケースも珍しくありません。
朝7時からここまで激しい行列ができる最大の要因は、沖縄観光特有の行動スケジュールにあります。沖縄美ら海水族館や古宇利島など、北部の主要観光スポットを目指す旅行者にとって、恩納村で7時台に朝食を済ませられるメリットは極めて大きいのです。8時台に店を出れば、午前中の混雑前に名所へ到着できるため、旅程を効率化したい観光客の需要が開店直後に一挙に集中します。
現地を訪れた旅行者の手記やSNS上の報告によると、7時台に店へ到着した段階で「案内は2巡目になり、着席まで約50分待った」という声が多数見受けられます。店内の席数は約36席。1組あたりの平均滞在時間は40分〜50分程度であるため、開店時の1巡目(約15組前後)に入れなかった場合、炎天下や早朝の海風が吹く中で1時間近く待機することになります。店頭のウェイティングシートに名前を記入して待つスタイルが基本となるため、店頭での立ち回りが1日の観光ペースを大きく左右します。