関西テレビのお天気中継を語る上で絶対に外せない記号、それが棒の先端に取り付けられたマペット型のお天気キャラクター「片平くん2号」、そしてコーナー終盤を飾る「季節のダジャレ」です。
「片平くん2号」は、かつて夕方に放送されていた伝説的報道番組『FNNスーパーニュースアンカー』時代に誕生しました。模型の頭部には片平さんそっくりのイラストが描かれ、春には桜、梅雨には傘、冬にはマフラーといった具合に、時節に合わせた細やかな装飾が施されてスタジオや中継現場に現れます。多くの視聴者が抱く「では、なぜ『2号』なのか?」という疑問ですが、番組リニューアルや造形のマイナーチェンジを経て代替わりした名残がそのまま定着したものであり、視聴者との掛け合いのなかで「愛されキャラ」として昇華されました。
さらに名物となっているのが、片平さん自身が考案する気象ワンポイント解説のダジャレです。硬軟織り交ぜた関西ローカルの報道スタジオにおいて、メインキャスター陣から「片平さん、今日も頼みますよ」と振られ、真顔で繰り出されるシュールかつ知的な言葉遊びは、関西の茶の間に一瞬の和みをもたらしてきました。
この演出は単なるウケ狙いではありません。視聴率競争が激しい夕方6時台前後の時間帯において、「難しい気象概念をいかに覚えてもらうか」という教育工学的なアプローチに基づいています。記憶に引っかかるフックを用意することで、「明日は折りたたみ傘が必要」「夜間に急な冷え込みがある」といった防災行動に直結する情報を、視聴者の脳裏へ確実に定着させる計算されたプレゼンテーションなのです。